今後、パッケージの圧縮は xz に代わり Zstandard が利用されます

2019年12月27日金曜日にメーリングリストでアナウンスされたように、パッケージの圧縮方式が xz (.pkg.tar.xz) から zstd (.pkg.tar.zst) に変更されました。

xz から zstd に変更することにより圧縮率が悪化します。オプションを指定し全てのパッケージを再圧縮すると、合計でおよそ 0.8% サイズが増加しますが、パッケージの展開速度は約 1300% 高速化されます。

リポジトリには545を超える zstd 圧縮されたパッケージが既にあり、パッケージが更新されると更に置き換わっていくでしょう。今の所、ユーザーが直面している問題は確認されていないので、うまく動作しているようです。

パッケージ作成者の方は最新の devtools (>= 20191227) を利用している場合、自動的に .pkg.tar.zst 形式のパッケージが作成されるようになります。
エンドユーザーの方は昨年末からのニュースを読んでいる場合には対応作業は不要です。

libarchive を2018年から更新していない場合でも対応策はまだあります。Trusted User 鍵で署名された pacman-static のバイナリが Eli Schwartz の個人リポジトリから入手でき、これを利用することでアップデートが実行できます。