PipeWire のセッションマネージャーである pipewire-media-session
はアップストリームで廃止され今後リリースされなくなったため、2日前に wireplumber
パッケージにより置き換えを実施しました。残念ながら、このステップは時期尚早でした。
私達の pipewire オーディオパッケージ (pipewire-alsa
、pipewire-jack
と pipewire-pulse
) は、media-session に PipeWire のオーディオ機能を有効化させる設定を含んでいます。これらのパッケージがインストールされておらず設定が欠けているとき、PipeWire は ALSA や PulseAudio に干渉することなくスクリーンレコーディングに使用できます。
WirePlumber はこの仕組みを無視して、常に PipeWire を使用してオーディオデバイスを扱うように設定します。これは、PulseAudio や素の ALSA のユーザーにオーディオの問題が生じることを意味します。
私達が WirePlumber へ移行するよりよい方法を見つけるまで、この置き換えは差し戻されます。もし今オーディオに PipeWire を使っておらず、システムに wireplumber
がインストールされている場合、pipewire-media-session
をインストールし直して再起動することで、オーディオ機能を復元することができます。
pacman -Syu pipewire-media-session
qemu 7.0.0 へのアップデートで、パッケージはメタパッケージを利用した
より細かい分割パッケージに変更されました。
qemu
パッケージは qemu-base
と qemu-desktop
、
qemu-full
メタパッケージにより仮想的に提供されます。
qemu
7.0.0 までの機能は
qemu-desktop
に置き換えられます
qemu-headless
の機能は
qemu-base
に置き換えられます
qemu-arch-extra
と qemu-headless-arch-extra
の機能は qemu-emulators-full
に置き換えられます
qemu-full
メタパッケージは全ての QEMU 関連の
パッケージ (qemu-guest-agent
以外) を提供します
バージョン 17.0.1-2 より前の keycloak
パッケージは WildFly サーバーで実行されていました。アップストリームが公式に Quarkus ディストリビューション に移行したため、Arch Linux はこのアプローチに追従します。これは更新に対応作業が必要なことを意味します。
古い .xml
形式から新しい /etc/keycloak/keycloak.conf
に設定を調整する必要があります。
更新の前に keycloak サービスを停止して、パッケージを更新したら起動する前に設定を移行してください:
systemctl stop keycloak.service
pacman -Syu keycloak
# 設定を /etc/keycloak/keycloak.conf へ移行
systemctl start keycloak.service
詳しくは Keycloak の 移行ドキュメント と Keycloak Quarkus サーバードキュメント を参照してください。
今月リーダーの選出を行い、現在のリーダー Levente Polyák に対立候補が現れませんでした。選出ルール に従い、彼は再選されました。
Levente Polyak の新しい任期にお祝いしましょう!
Arch Linux でデバッグパッケージが利用可能になったことを報告できることを嬉しく思います。
デバッグシンボルとソースリストは、gdb や delve から利用できる debuginfod インスタンスにより提供されます。
https://debuginfod.archlinux.org/
新しい ミラーの要求事項 を決定して連絡するまでの間、いくつかのスポンサーされたミラーは debug リポジトリを提供しています。
全てのパッケージに対しての有効化を引き続き進めているため、現時点で全てのパッケージがデバッグパッケージを提供するわけではありません。
詳しくは、Debuginfod wiki ページや、書き直した デバッグ/トレースを取得 ページを参照してください。